5つの利用例を紹介
NECが体感施設を設けた「NGN」、そのサービスは?
2007/05/29
NECは5月29日、NTTなど国内キャリアが進める次世代ネットワーク(NGN)の利用例を紹介する施設を、5月31日に東京・品川の同社「NECブロードバンドソリューションセンター」内に開設すると発表した。
NGNは、インターネット、固定網、携帯電話網のそれぞれの特徴を併せ持つネットワーク。IPネットワーク、サービスプラットフォーム、アプリケーションの3つのレイヤに分かれていて、通信品質保証(QoS)や、認証などのセキュリティ機能があらかじめ組み込まれている。ユーザー企業は認証などの機能を提供するサービスプラットフォームにオープンインターフェイスを使ってアクセスし、サービスを柔軟に構築できるとされている。
NECの執行役員常務 谷岸一善氏は「NECが考えるサービスプラットフォームはアプリケーションを含む」と語り、サービスプラットフォームとアプリケーションを一体で開発するシステム・インテグレーション事業を進める考えを示した。
NECが展示するのは、NGNの5つの利用例。
「高品位トリプルプレイ連携サービス」は「テレビをNGNの入口にする」(NEC)サービス。大型テレビの画面内で、高品位の映像配信、Webアクセス、テレビ電話の3つのサービスを同時に利用できる。それぞれのサービスはQoSが保たれていて、映像配信やアクセスが乱れることがない。展示では旅行代理店の予約を例にとって説明。リゾート地の映像を見ながら、旅行代理店のWebサイトにアクセスし、さらに一緒に旅行する友人や旅行代理店の担当者とテレビ電話をする様子が見られる。
「BIGLOBEストリーム」の高画質映像配信サービスは、ハイビジョンクラスの映像を配信。全画面表示にしても、きめ細かな映像が途切れることなく表示できることが示される。Windows VistaのWPF(Windows Presentation Foundation)を利用した3次元インターフェイスでコンテンツを選ぶ。
ほかに、自宅などからテレワークができる「ユビキタスデスクサービス」や、企業向けASPの「企業内データセンター活用NGN対応サービス」、放送局向けの大容量コンテンツデータ配信の展示がある。
谷岸氏は「NECの強みはキャリアにインフラの提案をしていて技術の先取りができる点。どのキャリアにも全方位でやっていきたい」と話した。NECはNTTのNGNショールーム「NOTE」でもサービスの展示をしている。
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