ソフトウェア不具合が原因
「ひかり電話」にまた障害、1万台が着信できない可能性
2007/05/30
NTT東日本は5月30日、光IP電話サービス「ひかり電話」対応ルータのソフトウェアに不具合があり、一部の顧客で電話の着信時に障害が発生していると発表した。対象となるルータは1万1024台。ひかり電話はトラブルが相次いでいる。
障害が発生しているのは、ひかり電話対応ルータの「PR-200NE」「RV-230NE」。NTT東日本が5月28日に配布を開始した最新ソフトウェアでバージョンアップをして、ナンバー・ディスプレイが未契約、電話機ポートのナンバー・ディスプレイ設定を「使用する」としている場合に、障害が発生する。
障害が発生していると、ナンバー・ディスプレイ非対応電話機を使っている場合、着信時に通常のベルよりも短い音が5〜6秒鳴る。この間に受話器を取ると電話が切れてしまう。通常のベルに切り替わってから受話器を取れば通話できる。ナンバー・ディスプレイ対応電話機では着信時に電話機に「表示圏外」などと表示されるが、通話は可能。
原因はバージョンアップしたソフトウェアの不具合。NTT東日本は「ソフトウェアの検証項目の追加、検証期間の延長など、評価・検査体制の強化により、再発防止に取り組む」としている。問題があったソフトウェアは5月29日午後9時40分にサーバから削除した。
着信に障害が起きている場合は、電話機ポートのナンバー・ディスプレイ設定を「使用しない」にすることで問題を解消できる。
対象となるルータは、48万3183台の提供うち1万1024台。30日10時まででNTT東日本には60件の問い合わせがあった。
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