日本語版は2008年初頭
「これがインタラクティブTVだ」、Adobe Media Playerとは?
2007/06/01
米アドビ システムズのダイナミックメディア担当グループプロダクトマネージャーのクレイグ・バーベリッチ(Craig Barberich)氏は6月1日の説明会で、アドビが発表した「Adobe Media Player」の日本語版を2008年初めに公開する考えを示した。Adobe Media PlayerはFlash Videoをローカルのデスクトップ環境で再生できるソフトウェアで、コンテンツプロバイダーを支援する広告関連の機能を多く盛り込んでいる。バーベリッチ氏はAdobe Media Playerの機能を説明し、「これがインタラクティブテレビだ」と強調した。
Adobe Media Playerはオンライン、オフラインのFlash Videoファイル再生が可能。アドビの実行環境「Apollo」上で稼働する。RSSフィードを読み込むことができ、ネット上のビデオキャストや、インターネットテレビの番組をカタログのように表示できる。コンテンツに対して評価したり、コメント、タグを付けるなどのソーシャル機能も備える。
Adobe Media Playerで注目されるのはコンテンツプロバイダー向けの広告機能とDRM機能だ。広告機能では、Adobe Media Playerのインターフェイスをカスタマイズでき、自社のコンテンツに合わせた内容に変更できる。動画広告はコンテンツの再生前、再生中、再生後のどこにでも挿入可能。オンライン、オフラインなど視聴者の閲覧状態に応じて広告内容を変える機能もある。さらに再生中の動画内に広告を表示する「バグ広告」や、クリックすることで動画内にウィンドウが開き、商品などを購入できる「スポット広告」もある。広告の挿入はSMILで定義する。
DRM機能はFlash Media Serverと連動して提供する。ダウンロードしたコンテンツの内容が変更されないようプロテクトをかけることが可能で、広告の削除もブロックできる。また、ダウンロードしたPCでしかコンテンツを再生させず、ほかのユーザーと共有できないようにすることも可能。アドビは将来的には、Adobe LiveCycle Policy Serverと連携させ、ユーザーごとに、コンテンツを再生できる期間やほかのユーザーとの共有をコントロール可能にする。
Adobe Media Playerは今夏にベータ版を公開し、北米では今秋にも正式版を公開予定。日本語版は2008年初頭に公開する計画だ。
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