新バージョンから用途別“スピン”を用意

Fedora 7が正式リリース

2007/06/01

 米レッドハットの支援のもとコミュニティーベースで開発を続けるFedora Projectは2007年5月31日(現地時間)、最新Linuxディストリビューション「Fedora 7」の正式版をリリースした。今バージョンから、これまで使用していた「Fedora Core」という名称から「Core」が外された。これまでOSを含む中核となるソフトウェアと、そのほかのパッケージは「Core」「Extras」という名称で分離されていた。今回からは、そうした区別がなくなり、代わりに「スピン」(Spin)という、特定用途向けのバージョンを複数用意するようになる。現在、Fedora 7ではブータブルCDや、標準的なデスクトップのスピンなどが選べる。

 カーネル2.6.21を採用し、カーネルベースの仮想マシン環境「KVM」を初めてサポート。KVMはGUIツールで管理できる。仮想環境としてKVMのほか、XENやQEMUも使える。無線LANサポートに必要な802.11スタックもカーネルに統合された。

 デスクトップ環境としてGNOME 2.18、およびKDE 3.5.6を採用。ソフトウェアとして、GUIベースのLAN接続管理ツール「NetworkManager」やFirefox 2を収録。国際化対応も強化され、入力メソッドのSCIMが、セットアップ後の標準状態で使えるようになった。

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(@IT 西村賢)

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