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IT業界と自転車業界の共通点が分かった
2007/06/04
先週の@ITニュースのアクセスランキングは先々週に続き、NTT東日本の光IP電話サービス「ひかり電話」の障害の記事が1位に入った。ひかり電話は5月だけで3回も障害を起こした。加入者はどのような気持ちでひかり電話を使っているのだろうか。NTT東日本、西日本がひかり電話の信頼を取り戻すのは難しそうだ。
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自転車業界の独占企業
「ところで記者は、最近気になっていることがある」とITmediaの記事にあるが、私もIT業界と自転車の関係が気になっている。IT業界で人気なのは、というか人気が高まっているのはロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツ自転車だ。実はIT業界とスポーツ自転車業界には似たところがあり、そのためにIT業界の人が居心地いいのではと疑っているのだ。
似たところとは独占企業の存在だ。IT業界の独占はマイクロソフト。クライアントPC向けの「Windows」やオフィスソフトウェアの「Microsoft Office」、Webブラウザの「Internet Explorer」は圧倒的な市場シェアを誇り、独占禁止法違反の訴えを起こされるほどだ。
対して、自転車業界の独占企業といえば日本のパーツメーカーであるシマノだ。シマノは自転車のブレーキや変速機などをコンポーネントとしてブランド別に一体で提供している。ロードバイク向けコンポーネントの最上位ブランド「DURA-ACE」を搭載した自転車は、世界のロードレースの最高峰である「ツール・ド・フランス」などで多く見かけることができるだろう。プロ向けの高級自転車からエントリクラスのスポーツ自転車まで「SHIMANO」ロゴが入ったパーツが席巻している。
自転車業界は企業の合従連衡の歴史だ。シマノがブレーキレバーと変速レバーを一体化した「STI」(シマノトータルインテグレーション)を開発するまでは、世界中で中小のパーツメーカーが独自機構のパーツを自転車メーカーに出荷していた。しかし、STI登場以後は、自転車業界のアップルともいえる、イタリアの「カンパニョーロ」以外はほぼ消滅した。大型合併が続くIT業界も自転車業界と同じ道を進むような気がする。
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