Windows 98/Meのサポート切れ懸念
松戸市、学校導入済みPC1000台をKNOPPIXで再生
2007/06/06
KNOPPIXを入れて再生したPC
アルファシステムズは6月6日、松戸市教育委員会所有の教育用PC約1000台を、LinuxディストリビューションのKNOPPIXを使うことで再活用可能としたと発表した。対象となったのはメモリ32MB、CPUクロック146MHz、ハードディスク容量2GBの中古PC。サポート切れとなったWindows 98でセキュリティ懸念があるため、Linuxに置き換えた。今後、松戸市教育委員会では各学校へ試験的な活用状況を踏まえて導入を進めて行く予定という。アルファシステムズによれば、古いPCを再活用する予算は1台当たり5000〜1万円。
インストールしたのはKNOPPIXをカスタマイズしたバージョンで、OSとウィンドウシステムを稼働するクライアントと、アプリケーションを稼働するサーバで構成した。サーバ側で実行するアプリケーションの画面はsshで暗号化してクライアント画面に表示する。Firefoxをサーバ側で動かすことでブックマークや、タブで開いているWebページのURLをサーバに保存することができるというメリットがある。Webサイト閲覧のほか、計算ドリルの実行に必要なFlash動画の再生にも対応する。
文部科学省によれば、現在全国の小中学校高校で約40万台のPCがサポート切れのOSで稼働している。
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