GPSケータイで参加できる
スタンプラリーをインターネットで楽しむ
2007/06/07
日立製作所 ソフトウェア事業部 イッテミア開発チームは6月7日、インターネット上のスタンプラリーサービス「イッテミア」をオープンしたと発表した。パソコンとGPS機能付き携帯電話で利用できる。利用料金はかからない。
同Webサイトに登録したユーザーは「おでかけミッション」と呼ばれるイベントを設定できる。地図上でいくつかの場所を指定し、それらの場所を全部巡り終わるとミッションが完了する。指定した場所の半径100メートル圏内で、携帯電話からイッテミアの携帯サイト画面にアクセスすると「クリア」(目的地に到着)とサーバに記録される。その際、コメントを送信することもできる。
例えば、「都内のスターバックス全店制覇」というおでかけミッションを設定したとする。キーワード検索機能があるので、「スターバックス」と入力すると、全国各地のスターバックスがリストアップされる。これらを1つ1つ選び、ミッションを作成していく。あとは、現地に足を運び、GPS機能を搭載した携帯電話で携帯サイトにアクセスしながら、目的地を1つ1つクリアしていく。
おでかけミッションのクリア状況をレポートする「実況中継」機能や、自由にコメントが書き込める「コミュニケーションボード」機能がある。これらの機能を活用して、同じ場所にでかけたユーザーと体験を語り合ったりするなど、コミュニティを形成する場として利用できる。ほかのユーザーが作成したおでかけミッションに参加してコメントを書き込むことも可能。
日立製作所のソフトウェア事業部は、企業向け情報システムのソフトウェアを開発する部署である。消費者向けインターネットサービスで活用される技術が、企業向け情報システムでも応用されるケースが増えてきたことから、武田景氏(同事業部 イッテミア開発チーム)が本サービスの企画書を書いたところ「(社内の稟議を)通ってしまった」(武田氏)。現時点では、同サービスの展開による収益確保の仕組みはほとんど白紙のまま。「今年度中に30万人のユーザー獲得を目指し、その後で、テーマパークとの連携や広告事業などの具体的な取り組みを検討していく」(同)という。
なお、イッテミア(ittemia)は、ラテン語で場所を意味する接尾辞「〜ia」を「おでかけ先」とイメージした造語。
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