ジョナサン・シュワルツ氏が明らかに
次期Mac OS XのファイルシステムはサンのZFSがデフォルト?
2007/06/08
米サン・マイクロシステムズの社長兼CEO、ジョナサン・シュワルツ氏は、同社のZFSファイルシステムがアップルの次期Mac OS X「Leopard」のファイルシステムになると企業イベントで明らかにした。
同氏によると、アップルはこれを6月11〜15日にサンフランシスコで開催予定のWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表する。
Daring Fireballのジョン・グラバー氏など一部のMac観測筋は、シュワルツ氏は、ZFSがLeopardのファイルシステムオプションになると言おうとして、言い間違ったのだと示唆している。
オンラインでは数カ月前から、ZFSでディスクをフォーマットするオプションが表示されたLeopardベータ版のスクリーンショットが出回っている。
しかし、サンのSolarisマーケティング担当副社長マーク・ハミルトン氏は自身のブログに、「ジョナサン(シュワルツ氏)は、OpenSolarisのZFSがアップルの新しいデフォルトファイルシステムになることを、アップルが今週発表すると言った」と記している。
ZFSにはメリットが多数ある。ディスクの潜在的なエラーを防止し、修正する「ディスクスクラビング」、より高効率なI/Oエンジン、圧縮されたファイルシステムを読み込み/書き出しする機能、バックアップとリストアを迅速に容易にできる無制限の「スナップショット」と「クローン」などだ。
しかし、新しいファイルシステムの実装は難しい。現在のMac OS Xの標準ファイルシステムはJournaled HFS+だ。これはAppleが1985年にリリースしたHierarchical File System(HFS)に起源を持つ。
現在、ほかのファイルシステムでフォーマットされたデータのZFSへの移行パスはない。アップルは既存のMac OS XからLeopardにアップグレードするユーザーのために、シンプルで信頼性のある変換ツールを用意しなければならない。
とはいえAppleはこれまでも選択肢を提供してきた。
既存Mac OS XはUNIXファイルシステム(UFS)フォーマットでのディスクフォーマットをサポートしている。だがアップルの文書には、このディスクをスタートアップボリュームとして使うことは「可能」だが、推奨しないと記されている。
Appleにコメントを求めたが、6月6日の時点では回答はなかった。
(eWEEK Daniel Drew Turner)
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