Smartsの技術をWebSAMに組み込んで国内発売
NECと米EMC、“運用管理連合”は成立するか
2007/06/12
NECと米EMCは6月12日、両社の運用管理ソフトに関する協業の具体的な成果と今後の計画を明らかにした。
両社は2007年4月に、ストレージ製品、運用管理ソフト、コンテンツ管理ソリューション、国内ストレージSIビジネスの4分野で協業すると発表した。このうち運用管理ソフトについてはNECの「WebSAM」と米EMCの「Smarts」の統合を進めていくとしていた。

今回NECは、この協業の最初の成果として、Smartsの中核技術ともいえる障害の相関関係/根本原因分析エンジン「Codebook Correlation Technology」(CCT)をWebSAMに組み込み、WebSAMにおける既存のルールベースの障害分析と切り替えて利用できるようにしたものを、国内向けに7月6日付けで出荷開始したと発表。NECはまた、Smartsをスタンドアロン製品としても国内販売する。スタンドアロン製品は、通信分野などにおける新規顧客開拓のための材料として使うという。
NEC 執行役員常務 丸山好一氏は「Smartsは先進的な機能を提供する製品。急にものすごく需要があるわけではないが、目標としては今後3年間にSmartsを300システム程度に適用していきたい。1000万円程度するものなので、中・大規模企業がターゲットだ」と話した。
NECによると、2製品の統合はまだ初期段階。今後はフレームワークレベルでの連携強化を含めて、共同開発を進めていくという。
一方EMCはWebSAMの一部機能や技術を選択的にSmartsに組み込み、2008年を目途としてグローバルに提供開始するという。具体的な内容についてEMCのグローバル・サービス兼リソース管理ソフトウェア・グループ担当主席副社長 ハワード・エライアス(Howard Elias)氏は明言を避けたが、「Smartsは根本原因分析による問題管理で業界一の存在だ。しかしSmartsの持つモデルベースの技術が適用できる分野は問題管理以外にもある。パフォーマンス管理、オペレーション管理、変更・構成管理などだ。WebSAMはこれらの分野の一部で優れた機能をすでに提供している。今後はこれらについて検討していく」と話した。
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