NGN環境で自社サービスを開放

通信サービスをマッシュアップ、BEAがキャリア向け製品

2007/06/21

 日本BEAシステムズは6月21日、通信事業者が自社のサービスを他社に利用させたり、他社サービスと組み合わせることができる次世代ネットワーク(NGN)向けのソフトウェア「BEA WebLogic Network Gatekeeper 3.0」を7月に出荷開始すると発表した。通信事業者は自社サービスを外部に開放することで、エンドユーザーからだけでなく、パートナー企業からも収益を得られるようになる。

 BEAはNGNの本格普及を見越して「BEA WebLogic Communications Platform」の名称で、複数製品を展開している。GatekeeperのほかにSIPを使ったアプリケーションを実行、開発できる「BEA WebLogic SIP Server」や「BEA WebLogic Conference Server」がある。

 Gatekeeperは他社に利用させる自社サービスを管理可能。ポリシーに応じたアクセス制御やサービスレベル管理、ネットワークトラフィックのルーティングなどができるという。ショートメッセージなどのメッセージング管理機能や呼制御機能、モバイル端末の管理機能、ユーザーのプレゼンス管理機能、課金機能なども備えて、自社/他社サービスのプラットフォームとして利用できる。いわば通信サービスのマッシュアップ基盤だ。Eclipseのプラグインとして利用できるSDKを用意し、Gatekeeperの機能を組み合わせてアプリケーションを開発、テストできる。

 BEAはSIPなどNGN関連のアプリケーション市場の活性化を目的とする「BEA WebLogic Communications Platform ストラテジック・ソリューション・プログラム」を2006年に開始。NGN関連製品や、BEA WebLogic Communications Platform製品を販売、サポートするパートナー企業の組織で、NECや日立製作所、沖電気など15社が参加する。

(@IT 垣内郁栄)

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