対抗はやはりGoogle

Yahoo! Japanの月間ページビューが世界一に

2007/06/25

 ネットレイティングスが6月25日に発表した調査で、ヤフーが運営するYahoo! Japanの家庭と職場からの2007年5月の月間ページビューが世界一を記録したことが分かった。ネット人口が日本の3倍の米国の企業別ページビューと比較してもYahoo! Japanは突出。ネットユーザーの約9割が月に1度はYahoo! JapanのいずれかのWebサイトにアクセスしている計算になるという。

 Yahoo! Japanの月間ページビューは318億(家庭、職場からのアクセスの合算)で、米国トップである米ヤフーの316億をはじめNews Corp.の296億、米グーグルの212億を上回り、世界一。ネットレイティングスは「過去のデータは調べないと分からないが、Yahoo! Japanのページビューが世界一を記録したのはおそらく2007年5月が初めてだ」としている。

 Yahoo! Japanはネットレイティングスが調査を始めた2000年4月以降85カ月連続で国内の利用者数、ページビュー数とも1位。2007年5月は家庭からのアクセスが初めて4000万を突破した。前年同月と比べた成長率は10%。楽天やNTTコミュニケーションズ、マイクロソフト、ニフティなどのほかのポータルサイトが1ケタ台の成長、あるいはマイナス成長であることを考えると高い成長率を保っている。

netratings01.jpg 2007年5月の家庭のPCからのアクセス数

 だが、GoogleはYahoo! Japan以上の成長率を示している。Googleの成長率は前年同月比で58%と群を抜く。ネットレイティングスの代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は「Googleは主要サービスである検索サービスのほかに、無料のWebサービスを投入したことや、人気の動画共有サイトYouTubeを傘下に入れたことなどにより圧倒的な成長を遂げている」と説明。「今後、Yahoo! JapanとGoogleを中心としたメガポータルの競争が激化していくことが予想される」としている。

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)