NetBackup PureDiskを日本市場に初投入
シマンテックが重複排除でバックアップデータの無駄省く
2007/06/25
シマンテックは6月25日、“重複排除”の技術により、同社の大企業向けデータ保護製品群「Veritas NetBackup」を使ったデータ・バックアップ作業の効率を向上する新製品、「Veritas NetBackup PureDisk」の国内市場への初投入を発表した。
PureDiskは“de-dup(de-duplication)”と呼ばれる機能を提供する。これは、バックアップ対象のデータに、すでにバックアップされているデータと重複部分がある場合、この重複部分をバックアップせずに、ポインタ情報だけを保管することで、バックアップ先の容量を節約できる技術。
新製品の特徴の1つは“グローバル”な重複排除。つまり、ローカルなデータのバックアップだけでなく、遠隔地のデータをネットワーク越しにバックアップする場合にも、データの重複部分のバックアップを回避することができる。
PureDiskではバックアップ対象のコンピュータにインストールされるエージェントが、バックアップデータに関する情報を管理するPureDiskとハッシュ情報を比較してから、重複しないデータをバックアップ用に送信する。これによって転送データ量を削減し、帯域の狭いWAN回線を経由したバックアップを現実的なものにすることができるという。シマンテックはこれにより、小規模な支社や支店でバックアップ管理者が不要となり、バックアップ作業の確実性も向上するとしている。
同社 製品統括本部 執行役員 統括本部長の足立修氏は「多くの拠点を持つ、製造業をはじめとしたグローバルな企業や、データのバックアップ/リカバリを提供するサービスプロバイダがターゲット」と話す。
PureDiskを活用したバックアップデータは、そのままNetBackupの既存管理ツールによって管理することができる。NetBackupからテープへのエクスポートも可能という。リカバリの方法も各種用意されている。ユーザーは、Webインターフェイスでファイル内容を検索し、ダウンロードすることができる。また、CIFSでファイルサーバのような使い勝手により、リストア・データを入手することも可能。
シマンテックではPureDiskを、NetBackupによるソリューションの一部として展開していく。
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