AIRとの連携も可能に
もはやPDFサーバではない、Adobe LiveCycleがFlashを統合
2007/06/27
アドビ システムズは6月27日、業務プロセスサーバの「Adobe LiveCycle Enterprise Suite」を国内で発表した。これまでのバージョンはPDFを使った業務プロセスがメーンの機能だったが、新版では新たに「Flex Builder」を統合し、Flashベースのアプリケーションを使ったプロセス構築をできるようにした。米アドビのエンタープライズ&デベロッパー ビジネスユニット プロダクトマーケティング&戦略担当バイスプレジデント ジェフ・ワトコット(Jeff Whatcott)氏は「新たなアプリケーションのスタイルを作る」と話した。
LiveCycleは電子フォームやデジタル著作権保護、電子署名、ビジネスプロセス管理などの機能を提供するサーバ製品。新たにFlashを使ったユーザーインターフェイスを扱えるようなり、開発できるアプリケーションの表現力が増した。アドビのマーケティング本部 公共・法人市場部 部長 小島英揮氏は「LiveCycleはPDFサーバのイメージから変身を遂げる」と話した。
LiveCycleはアーキテクチャも変更し、共通基盤の上に各機能をコンポーネントとして提供するようにした。フォーム開発や文書のポリシー管理などのコンポーネントを用意する。それぞれのコンポーネントはあらかじめインストールされていて、ライセンスコードを入力するだけで、利用開始できる。フォームやプロセス開発の統合開発環境をEclipseプラグインとしても提供する。
Flashに対応したことで、アドビが発表したデスクトップアプリケーションの実行環境「Adobe Integrated Runtime」(AIR)とも連携できるようになった。AIRのアプリケーションをフォーム入力に利用し、LiveCycleでプロセスを実行できる。小島氏は「(業務プロセスの)入口はリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)、出口をPDFとするフォームを開発できる」と話した。
LiveCycleは国内では今夏に出荷開始する。
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