企業におけるスパムメールの現状に関する調査
スパム被害は無視できないレベルに、シマンテック
2007/06/28
シマンテックが第三者調査機関の協力を得て行った「企業におけるスパムメールの現状に関する調査」によると、エンドユーザー(企業内個人)のスパム接触状況は前回調査から若干ながらも増加している。業務効率の低下や個人情報流出の不安、卑猥(ひわい)な内容による心理的ダメージといった“被害感”を感じるエンドユーザーも多く、同社では、スパムの企業活動に対する影響は無視できないレベルに達しているとする。

同調査によると、エンドユーザーの平均メール受信数は平日1日あたり108通。前回調査から19%増えた。受信メール全体に占めるスパム比率は平均28%。前回調査の21%から増加している。スパムによる日常業務への影響として挙げられているのは「仕事のメールが探しにくくなった」「業務中断で集中力や生産性が低下した」「誤って仕事のメールを削除した」「スパム内容を見て嫌な気分になった」など。
企業の「スパム対策」導入率は57%(前回調査時46.7%)で、このうちもっとも普及しているスパム対策専用ツールは「サーバ用のスパム対策ソフト」(35.3%)だった。しかし、依然としてスパム対策専用ツールの導入を行っていない企業も多く、「メーラーのスパムフィルタ機能」(30.9%)や「ユーザーによる手動削除」(43.3%)に頼っているのが現状だ。なお、スパム対策専用ツールとして導入の勢いが強いのは「スパム対策専用のアプライアンス」である。
現在のスパム対策の問題点として指摘されるのは「業務メールの誤検知」や「スパム検知率の低さ」である。スパム対策専用アプライアンスの利用者とメーラーのフィルタ利用者に分けて聞いたところ、メーラーのフィルタ機能利用者の方が「誤検知」や「検知率の低さ」に不満を持っているという結果となった。
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