WebLogic新製品も登場
日本BEA新社長は「SOAにほれ込んだ」、初会見で明かす
2007/07/03
日本BEAシステムズの代表取締役社長に6月6日付けで就任した志賀徹也氏は7月3日に会見し、「BEA入社の一番のきっかけはSOAにほれ込んだこと」と語った。志賀氏は日本ディジタルイクイップメントを経て、アップルコンピュータやオートデスクで社長を務めた。38年におよぶIT業界の経験があるが、「本当のインフラのソフトウェアを手がけたい」との思いもあり、ミドルウェアを開発するBEAを選んだという。

志賀氏は「日本の会社はコンサバティブで新しい技術をなかなか導入しない。中国は逆に非常にアグレッシブ」と指摘し、「中国に負けないように日本企業を支援していきたい」と意欲を見せた。
BEAは主力のアプリケーションサーバ製品「WebLogic」ファミリーを充実させている。7月3日にはイベント駆動型アプリケーション(EDA)向けの「BEA WebLogic Event Server 2.0」とリアルタイム性が求められるアプリケーション向けの「BEA WebLogic Real Time 2.0」を国内で8月に投入すると発表した。
Event Server 2.0は金融サービスや運輸サービスなど、複数のイベントを組み合わせて稼働するアプリケーション向けの製品。大量のイベント情報の中から必要な情報だけを抽出する機能がある。C/C++で構築されたEDAをJavaベースに移行させることも可能。Real Time 2.0は、平均で1ミリ秒以内のレイテンシをJavaアプリケーションで実現可能にする製品。金融取引のアプリケーションなどリアルタイム性が求められるシステムで利用する。
米BEAのエンジニアリング担当バイスプレジデント ガイ・チャーチワード(Guy Churchward)氏は「企業がいま望んでいるのはリアルタイムイベントに基づき、ビジネスを駆動することだ。リアルタイム性を高めることで他社に対して優位な決断が迅速にできる」と話した。
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