「Oracle Audit Vault」提供開始
オラクルがログ管理製品発表――「技術情報漏えいがクリティカルだ」
2007/07/04
日本オラクルはデータベースを対象としたログ管理製品「Oracle Audit Vault」を8月7日に提供開始すると発表した。企業の内部統制強化でログ管理の需要が高まっていることに対応。オラクルは情報漏えい対策でもログ管理が重要として企業に売り込む考えだ。
Oracle Audit Vaultはデータベースのログを収集し、監査可能な状態に保全、アクセス状況のレポート、モニタリングなどを行う製品。ログ収集できるのはOracle9i Database Release 2以降のOracle Database。Oracle Database標準のログ収集機能を利用するが、変更履歴のログだけを取得するログコレクターを実装するなど、取得方法を工夫することで「データベースのパフォーマンス劣化を最小限にする」(日本オラクル システム製品統括本部 営業推進本部 Fusion Middleware推進部 ディレクター 北野晴人氏)という。変更履歴ログのコレクターのほかに、データベース標準のログ監査機能、データベース管理者の監査用コレクター、特定条件のログコレクターを用意する。
ログ収集は格納するデータ量が膨大になることがあるが、Oracle Audit Vaultでは格納データのパーティショニングを1時間ごとに自動で行う。データを分割することでパフォーマンスの低下を防ぐ。また、データベース管理者がログデータを閲覧、削除、変更できないようにする機能もある。
日本オラクルの常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏は「R&D情報、技術情報の漏えいが最近はクリティカルになっている」と指摘し、「アクセスログの収集と管理、分析に焦点が当たっている」と話した。
Oracle Audit Vaultの価格は1プロセッサ当たり656万2500円。監査対象データベースのプロセッサ数に応じてエージェントの価格が別にかかる。エージェントの価格はデータベースのプロセッサ当たり39万3750円。
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