Systemwalker新バージョンはログ管理機能が充実
ログ管理はルールに基づいて実施せよ〜富士通
2007/07/11
富士通は7月11日、運用管理製品「Systemwalker V13.2」の新機能に関連し、ログ管理をルールに基づいて行うことの必要性を訴えた。
内部統制の観点から証跡管理の重要性がクローズアップされている。このためさまざまなログを収集し、蓄積することを考える企業が増えている。しかし、自社のIT利用でセキュリティ上の問題が生じていないことを確実に証明するには、「運用ルールの策定や対策状況のチェックを含めたPDCAサイクルを回す必要がある」と、同社ソフトウェア事業本部 ミドルウェア事業統括部 第二ミドルウェア技術部 プロジェクト課長 堀江隆一氏は話した。
Systemwalker V13.2の「エンハンス製品」として提供されている「Systemwalker Event Agent V13.2」「Systemwalker Desktop Keeper V13.2」「Systemwalker Desktop Log Analyzer V13.2」「Interstage Navigator Server V9.0」を組み合わせることで、監査を待つことなく、早期にIT統制上の問題を把握し、対策が取れるようになるという。
これら製品を適用することで、個々のユーザーのファイルに対する操作や持ち出しのログを詳細に取得することが可能。サーバについては操作ログを横断的に検索し、例えば特定ユーザーの特定日時における各種サーバに対する操作を容易に一覧することができる。さらにサーバに対するキー入力の記録と再生ができ、トラブルの原因究明に役立つという。
ファイル追跡機能では、特定ファイルに対するコピーや削除、持ち出しなどの履歴を、ファイル名が変更された場合も含めて事後に抽出することができ、重要情報が流出した場合の経路確認が容易になるという。
富士通ではこうしたログ管理機能を、個々の組織で定めた運用ルールに基づいて適用することを提唱している。つまり、IT統制の観点からあるべき姿をまずルールとして設定し、収集される各種ログをこのルールに照らして定期的にレポート化して確認、傾向を把握するなどして問題発生の予防やセキュリティポリシーの見直しに役立てることができるとしている。
富士通はSystemwalker V13.2を5月14日に発売しており、上記エンハンス製品群は5月あるいは6月に出荷が開始されている。
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