コンソナ・ジャパン、米コンソナの100%子会社に

日本市場での事業強化開始、コンソナ・ジャパン

2007/07/18

 コンソナ・ジャパンは7月18日、同社が米コンソナ・コーポレーションの100%子会社となったと発表した。コンソナ・ジャパンは元々米国のCRMベンダ Onyx Softwareの日本法人として2000年8月に設立された。同日本法人の社名をコンソナ・ジャパンに変更したのは2007年6月。今回米コンソナ社が100%子会社化し、代表取締役社長を本社から選出したことで、日本市場での存在感強化をアピールした。

コンソナ写真 Consona CRM Inc.の最高執行責任者 ピート・ストローム氏

 米コンソナ社の製品ラインアップは、ERP製品ラインの「Consona ERP」とCRM製品ラインの「Consona CRM」で構成されている。このうち、「Consona CRM」が旧Onyx SoftwareのCRM製品群である。Onyxというブランド名はこのまま継承する。コンソナ・コーポレーションにとっては、全社の事業戦略に旧Onyx Software製品の役割をうまく嵌め込み、企業が進むべきビジョンを示すことが当面の課題となる。

 コンソナ・ジャパンが提供するCRM製品自体はオニックス・ソフトウェア時代と変わらない。国内のパートナー企業に対する製品コンサルティングや同行営業といった販売方法も基本的には変化がないといえる。ただし、同社のCRM製品群の背景には米コンソナのERP製品が控えている。さらに企業買収による技術のラインアップ補完を米コンソナが進めていることから、顧客に対する提案規模は今後拡大していく可能性がある。

 米コンソナ・コーポレーションの事業部会社であるConsona CRM Inc.の最高執行責任者 ピート・ストローム(Pete Strom)氏によると、営業支援サービスとマーケティング・オートメーションの2つの分野について、技術の補完を検討しているという。ナレッジ・マネジメントの分野ではすでに、専業ベンダであるKnovaの買収を完了している。

 米国で2007年5月に発表されたニュースでは、米コンソナ社は、CRM製品の最新版であるAdaptive CRM 6.0と旧Knovaのナレッジ・マネジメント製品Knova 7.11、米コンソナ社のテクノロジ・パートナーであるMillion Handshakes社(ノルウェー)のマーケティング・オートメーション・スイート「Million Handshakes 4.5」を合わせたCRMスイートをリリースしている。「Million Handshakes v4.5」は、電子メール、DM、テレマーケティングといったいわゆる“ダイアログ・マーケティング”に特化した製品。日本市場でのリリースは未定。

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(@IT 谷古宇浩司)

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