世界シェア50%の技術力を中小企業にも〜ウェブセンス
60億ページ分のデータを生かした中小企業向けWebフィルタリング製品
2007/07/30
ウェブセンス・ジャパンは7月30日、中小企業向けのWebフィルタリング製品「Websense Express」の販売を開始した。同社 代表取締役 後藤聖治氏は、「従来、当社は従業員数1000名以上の大企業を主なターゲットに販売してきた。今回の製品は500名以下をターゲットに展開していく。大企業のセキュリティ対策が一巡している中、今後は中小企業市場を開拓していきたい」と意欲を見せた。
Websense Expressは、同社の大企業向けソフトウェア「Websense Enterprise」を基に中小企業向けに改良した製品。顧客にはハードウェアやミラーポート機能付きスイッチなどと合わせて、アプライアンスとして提供する。中小企業向けに管理を簡素化し、単一サーバ構成にしたほか、DBを「SQL Server」から「MSDE(Microsoft SQL Server Desktop Engine)」へ移行するなどの変更が行われている。参考価格は、100ユーザーの場合で41万円。ただし、利用可能なのは500ユーザーまでで、500ユーザー以上の場合にはWebsense Enterpriseを利用しなければならない。
Websense Expressの主な機能は2つ。同社の得意とするWebフィルタリング機能と、PtoPソフトウェアやインターネットメッセンジャーなどをプロトコル単位で識別してブロックするプロトコルブロック機能だ。同社では、全世界約60億ページ分のWebサイト情報をデータベース上に登録しており、カテゴリ分けしてある。このデータベースを基に企業ごとのポリシーを設定するだけで、Webフィルタリングが可能な点が特徴だ。
ウェブセンス シニア・セールス・エンジニア 加藤純氏は、「インストールは10〜15分で完了する簡単さだ。その後、60億ページ分のデータベースをダウンロードすれば、すぐにWebフィルタリングを始められる。その際、一般的な企業であればランジェリーサイトは業務に必要ないだろうが、下着メーカーであれば業務上必須になる。そういった企業ごとの調整は必要だ」と説明した。
ウェブセンスでは、中小企業向け市場参入に合わせて販売チャネルの拡大を目指す。まずは中小企業に強いパートナーやリセラーを、80社を目標に開拓するとした。さらに、啓蒙活動として代理店やユーザー向けのセミナーを実施。初年度目標として、新規に1000件、約4億円の売り上げを目指す。
後藤氏は、「当社はWebフィルタリングの世界市場で50%以上のシェアを持つNo.1ベンダだ。その実績を生かして、中小企業市場でもシェアを伸ばしていきたい。中小企業には『経営者のセキュリティへの理解が薄い』や『管理者がいない』などといった特有の問題があるが、啓蒙活動などによりこれらの問題を払拭し、中小企業にもWebフィルタリングソフトを広げていきたい」とコメントした。
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