シマンテックが付加価値機能をアピール
Oracle RACのストレージ支援ツールでOracle Enterprise Linuxに対応
2007/08/23
シマンテックは8月23日、Linux上の「Oracle Real Applications Cluster」(Oracle RAC)をストレージの側面から支援するツール「Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC on Linux」(SFCFSRAC)について、報道関係者に説明を行った。同製品は8月10日に出荷を開始しているという。
シマンテックはこれまでUNIX上、Linux上それぞれのOracle RACについて、「Storage Foundation for Oracle RAC」という商品名でストレージ支援ツールを提供してきた。しかしこのシリーズではシマンテックのクラスタリングミドルウェアを採用してきたため、LinuxについてはOracle Enterprise Linux上での認定が取れず、稼働可能なディストリビューションはRed Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Serverに限定されていた。
今回のSFCFSRACではクラスタミドルウェアとしてオラクルの「Oracle Clusterware」を採用、これによってOracle Enterprise Linux対応製品としての認定を受けることができたという。
シマンテック プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャの朝倉英夫氏は、Linuxプラットフォームに関してはSFCFSRACに完全に移行するとし、これまでLinux上での国内販売実績がほとんどなかった同製品の売り上げが伸びるだろうとの期待を示した。
SFCFSRACでは、Oracle RAC環境において、ダウンしたサーバから代替サーバへの切り替えにかかわるストレージ関連の作業が自動化される。1つはストレージボリュームの切り替えで、ダウンしたサーバが利用していたボリュームを、代替サーバに対して即座に提供できる。ファイルシステムのマウントし直しも不要になる。
オラクルもOracle RACについて同様の機能を提供しているが、SFCFSRACでは「ボリューム管理をデータベース以外のアプリケーションも広く利用できる。また、ストレージ管理はDB2などOracle Database以外のデータベースにも適用できる」(朝倉氏)といった汎用性が大きな特徴という。SFCFSRACではまた、バックアップに関していったんスナップショットを取得した後サーバに負荷をかけずにバックアップ処理が行えるオフホスト処理や、サーバとストレージとの間で複数のデータ経路を活用できるマルチパスといった付加機能を備えているという。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
最新記事
|
|