ネットレイティングス調査
利用時間で分かる「競売はヤフー、メールはMSN、検索はGoogle」
2007/08/28
ネットレイティングスは8月28日、2007年7月度のインターネット利用動向を発表した。主要ポータルサイトの総利用時間を計った調査結果で、Yahoo! Japanが86億3034万分でトップだった。
2位はMSN/Windows Liveで4億8000万分。3位はGoogleで4億6000万分。4位がgooで4億2000万分だった。Yahoo! Japanは、MSN/Windows Liveの18倍の利用時間で、圧倒的な規模を誇っている。Yahoo! Japanはユーザー1人当たりの平均利用時間でもトップ(3時間30分)だった。
興味深いのは各ポータルサイト内での利用時間の構成比だ。Yahoo! Japanは総利用時間のうち26%をオークションが占める。検索はわずか6%。ユーザーの中ではYahoo! Japan=オークションとの色彩が濃いようだ。ただ、23%は「その他」となっていて、幅広いサービスが利用されている様子も伺える。
対して、MSN/Windows Liveはメールサービスのポータルだ。利用時間の34%がHotmail/Windows Live Mailに使われている。マイクロソフトが機能強化を進めている検索は17%。
Googleは利用時間の74%が検索サービスに費やされている。「ググる」の言葉があるように、検索が主要サービスになっていてユーザーの支持を集めていることが利用時間からも分かる。Googleが最近力を入れるSaaS系のサービスでは、Gmailが6%で2位に入るだけ。Google Docs & SpreadsheetsなどのほかのSaaS系サービスはその他の8%に入っているようだ。
ブログの利用が多いのはgoo。利用時間の23%を占めている。メール(8%)やQ&Aサービス(教えて!goo、7%)が続くが、その他が32%を占め、ユーザーの利用サービスが分散しているようだ。
ネットレイティングスの代表取締役社長兼チーフアナリスト 萩原雅之は「(ユーザーの)利用特性は各ポータルサイトの個性を浮き彫りとし、改めて媒体価値を明示している。一方、共通して利用時間の上位に入っているメール、検索、ニュースは、ポータルサイトの媒体価値の形成に欠かすことのできないチャネルになっている」と説明している。
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