モバイル環境でもLAN並のパフォーマンス
「Windowsのファイル共有を最大95倍高速化」、リバーベッド
2007/09/04
リバーベッドテクノロジーは9月4日、WANに接続したモバイル環境のアプリケーションパフォーマンスを最適化するソフトウェア「Steelhead mobile」を発表した。同ソフトウェアを導入することで、従来1時間かかったファイルのダウンロードが数分〜数秒で完了する(同社)という。
「Steelhead mobile」を導入するには、データセンター側に「Steelheadアプライアンス」を導入しておく必要がある。また、ライセンスとポリシーを管理する「Steelhead mobile Controller」(最大2000人まで対応)をかませる。その上で「Steelhead mobile MSIパッケージ」をノートPCやデスクトップPCにインストールする。
同社はWAN上の帯域幅の制約やトランスポートの遅延、アプリケーション・プロトコルの非効率化を改善する技術を盛り込んだシステム「Riverbed Optimization System」(RiOS)を提供している。RiOSを成立させている技術によって、WANを流れるデータやトランスポートの合理化、不要なデータ削減・圧縮、トランスポート・プロトコルの最適化を実現する。同社によると、RiOSの導入で「WAN上のトラフィックを95%、トランスポート層のラウンドトリップを最大98%削減できる」。結果的に帯域幅の飽和を回避し、アプリケーション・パフォーマンスの高速化を実現する。
「Steelhead mobile」は、RiOS上で動作する。WANに接続したクライアント(にインストールされた「Steelhead mobile」)は、「Steelheadアプライアンス」に接続し、プロトコルの非効率性を最適化、データ転送の高速化を実現する。
同社の実証では、Windowsのファイル共有を最大95倍高速化、帯域幅の利用率を最大99%削減できた。また、Microsoft Exchangeメールの添付ファイルの送受信速度を最大54倍高速化し、トラフィックを最大97%削減した。
「モバイル向けでWAN環境の最適化を行う製品を提供できるのは、いまのところリバーベッドだけだ」と米リバーベッドテクノロジー APAC&JAPAN担当 シニアマーケティングディレクター ポール・セラーノ(Paul Serrano)氏は、競合他社に対する同社の独自性を強調した。
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