中堅・中小企業のストレージ統合を可能に
デル、サーバでの価格破壊をネットワークストレージでも実現
2007/09/11
デルは米国時間9月11日に、「ストレージのエコノミックスを変革する」として低価格なiSCSI対応ストレージを発表した。
新製品「PowerVault MD3000i」は、同社がすでに提供しているDAS(サーバ直接接続型)ストレージ「MD3000」のiSCSI対応版。イーサネットポートを備え、サーバ直結で使うこともできるが、複数のサーバに対する共通のストレージとして機能することも可能。デルはこの製品を、中小企業や部門におけるストレージ統合で価格破壊を起こすソリューションとして推進していく。
iSCSI対応ストレージは、すでに他社から数々の製品が提供されている。しかし、米デル ストレージ・プロダクトグループ シニア・プロダクトマネージャー ハワード・シュービー(Howard Shoobe)氏は「これまでの製品は、技術としての寿命を迎えつつあるSCSIディスクドライブを使っている。今回の製品はSASドライブを用いることで、このクラスでは従来見られなかった新しい価格性能比を実現した」と話す。iSCSIは従来のファイバチャネルSANより設定・運用が容易で安価にネットワークストレージを実現でき、2009年にはファイバチャネルSANを抜くと予測されている。
MD3000iの最低価格は71万9000円。外部インターフェイスは1Gbpsイーサネットポート2つ。コントローラを2つ搭載したモデルも用意していおり、デュアルコントローラ構成モデルはアクティブ-アクティブで利用できる。現在はSASドライブのみを使えるため、最大容量は18TB。しかし2007年第4四半期にはSATAドライブのサポートを開始することで、最大45TBを収納できるようになるという。
デル エンタープライズマーケティング本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャー 白石慶子氏は、同社が今秋に発表を予定している仮想化に最適化されたサーバ製品のストレージとしても、この製品は最適だと話した。
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