ODF陣営がさらに結束
米IBMがOpenOffice開発コミュニティに参加
2007/09/11
OpenOffice.orgは米国時間の9月10日、IBMがOpenOfficeの開発でコミュニティに加わると発表した。OpenOfficeは、オープンソースで開発される無償のオフィススィートで、マイクロソフトのオフィス製品と競合するソフトウェア。IBMは、Lotus Notes製品に組み入れる形でOpenOfficeの開発に取り組んできたが、その成果物をコミュニティに提供する。このコードには、アクセシビリティ改善などの機能強化も含むという。
OpenOfficeはサン・マイクロシステムズが7年前に開始したプロジェクト。OpenOfficeが採用するXMLベースの標準文書形式「ODF」(Open Document Format)は国際標準化団体のISOでISO 26300として標準化されている。一方、マイクロソフトが国際標準規格として各国から承認を得ようとしている文書形式「OOXML」(Office Open XML)は先日の投票で承認が先送りされることが決定するなど、ODF陣営とOOXMLを掲げるマイクロソフトの間で対立構図が強まっている。OpenOfficeコミュニティに積極的に貢献することで、IBMは自社製品であるLotus Notesの機能向上を図ると同時に、OpenOffice普及に勢いをつけたい狙いがあるようだ。
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