アドレス帳から勝手に招待メール
スパムSNS? 「Quechup.com」の危険度
2007/09/11
米国ラスベガスに本社を置くiDataのSNS「Quechup.com」に困惑の声が広がっている。ユーザー登録をすると、ユーザーが気づかないうちにアドレス帳を参照し、SNSへの招待メールを送信してしまうのがその理由だ。招待メールを受信したユーザーがQuechup.comに登録してしまい、また別のユーザーに招待メールを送ってしまうなど国内でも被害は拡大している。
ニューズ・ツー・ユー社長の神原弥奈子氏は9月9日付のブログで「【お願い】Quechupの招待状は無視してください!」とのエントリを公開した。「数日前に友人からの紹介(だと思って)登録したオンラインサービス『Quechup』。ところが、このサービスはどうやら加入して数日後に勝手にアドレス帳の人たちに招待状を送信してしまうことが判明しました」という。登録しているメーリングリストに招待メールが送信されてしまったユーザーもいる。
Quechup.comは英語ベースのサービス。ユーザー登録では使っているメールサービス/クライアントのアドレス帳を選ばせる画面が表示される。Hotmail、Yahoo Mail、Gmail、AOL、Outlook、Outlook Expressのうちのいずれかを選択する。Quechup.comは登録画面で「By inviting contacts you confirm you have consent from them to send an invitation」として、友人などから招待の同意を得ることを確認するよう記しているが、招待メールを送信するとの明確な記述はない。招待メールには英語で「登録ユーザーはあなたを招待することに同意しています」などと記載されている。
アドレス帳の取得は各メールサービスのユーザーアカウントとパスワードを画面上で入力させて行っているようだ。画面では「In no circumstances will your username or password be stored or saved」としているが、確証はなく危険度が高い。画面では繰り返し、「Quechup will not spam or sell addresses from your contacts」と記載しているが、ユーザーが容易に気づかないところで勝手に送信される招待メールはやはりスパムだろう。
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