「Office PerformancePoint Server 2007」
MSが新BIで提案、「Excelのメール添付はもう止めよう」
2007/09/18
マイクロソフトは9月18日、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」日本語版を11月上旬に提供開始すると発表した。経理の現場ではMicrosoft Excelのシートを電子メールに添付して担当者間で送信し、予算を編成しているケースが多いが、マイクロソフトはこのプロセスを非効率と指摘。PerformancePoint Serverを使うことで予算編成などのプロセスを簡略化しスピードアップできるとしている。
PerformancePoint ServerはExcelをフロントエンドに利用するBIツール。予算管理などのプランニングと、スコアカード機能を備えたモニタリング、業績を可視化する分析・レポーティングの各機能がある。いずれもSQL Serverのデータを利用。コーディングを行うことなく現場の担当者が必要なデータを取得したり、データ入力することができる。「ユーザー自身がWYSIWYGベースのツールでダッシュボードを作成できる」(マイクロソフト)といい、経営陣から一般社員までを対象にしている。
得意とするのは予算編成のプロセス。経理担当者がExcelシートを各担当者にメールで配布し、必要な項目を埋めてもらうという日本企業に多いプロセスでは、「情報の不足や入力ミス、指定した期日までに集まらない」などの非効率があるとマイクロソフトのインフォメーションワーカービジネス本部 エグゼクティブプロダクトマネージャ 米野宏明氏は語る。対して、PerformancePoint Serverを使えばデータソースをSQL Serverに統合可能。各担当者はExcelを使ってPerformancePoint Serverにアクセスし、自らに割り当てられたタスクだけを実行する。「各担当者がサーバと交信し、人同士はやりとりしない」というプロセスを採ることで、データの品質やスケジュールを管理しやすくなると訴える。
PerformancePoint ServerはWindows Server 2003 SP1,Standard Edition以降で稼働する。同OSに含まれるWindows SharePoint Services 3.0、またはOffice SharePoint Server 2007が必要。SQL Server 2005 SP2と連携する。対応するMicrosoft OfficeはOffice 2003 SP2以降。
価格はサーバ製品と100のクライアントアクセスライセンスで500万円台になる見込み。
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