CEATECでデモ
ロームが「不揮発CPU」公開、電源オフでもデータ消失しない
2007/10/02
ロームは10月2日、千葉県・幕張で開幕したIT総合展「CEATEC Japan」で、電源供給を止めてもデータが消失しない不揮発性のCPUを公開した。電源のオン/オフを頻繁に行うモバイルデバイス用の組み込みCPUに利用できるという。
強誘電体デバイスをCPUに組み込むことで不揮発化した。ロームはFRAM(Ferroelectric Ramdom Access Memory、FeRAMとも呼ばれる)の技術開発を行っていて、その強誘電体メモリの技術を応用したという。強誘電体デバイスに約300個の不揮発性記憶素子を組み込んでいる。
ロームが公開した不揮発CPUを組み込んだシステム
電源オフ時のデータ退避が不要なため、CPUの待機時に電源をオフできる。100ms以下の待機でもCPUをオフにでき、消費電力の削減にもつながるという。製品化の時期は未定。
CEATEC会場では不揮発性CPUを使ったゲームのデモンストレーションを実施。ゲーム中にコンピュータの電源をオフにしても、再びオンにすると瞬時に以前と同じ状態に再現できることを示した。
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