マルチメディアサポートや仮想化機能を強化
米ノベルがopenSUSEの最新版を提供開始
2007/10/05
米ノベルは現地時間の10月4日、「openSUSE 10.3」の提供を開始したと発表した。openSUSEは同社のLinuxディストリビューションのコミュニティ版。無償ダウンロードまたはパッケージ購入が可能。パッケージ版は90日間のインストールサポート付きで59.95ドル。
LinuxとWindowsのデュアルブート構成を可能にしたほか、OpenOffice.orgでMicrosoft Officeとのファイルの互換性も高めた。デスクトップ環境としてKDEとGNOMEの最新版が選べる。ベータテストが始まったKDEバージョン4のプレビュー版も含む。独自のシステム管理ツール「YaST2」を使い、GUIでシステム設定やサーバ設定を変更できるほか、ネットワーク経由でのパッケージの新規インストールやアップデートができる。パッケージはRed Hatと互換性のあるrpmを使うが、差分ファイルだけをダウンロードする機能もある。
これまで別途コーデックのインストールが必要だったメディアプレイヤーのmp3再生を、デフォルトでサポートした。また、Xen 3.1、VirtualBox 1.5などの仮想化ソフトウェアを搭載する。
openSUSEは、ノベルがスポンサーする「openSUSEプロジェクト」に参加するコミュニティのメンバーが開発を続けている。登録メンバーの数は5万4000人。
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