ベイズフィルタ以上の学習効果!?
新たな学習理論を採用したスパム防止製品、テックリンク
2007/10/10
テックリンクは10月10日、トランスウエアが開発した迷惑メールフィルタエンジン「Active! hunter」を組み込んだ専用アプライアンス「TECLINK Anti-SPAM APPLIANCE JUNIOR10」の販売を11月1日から開始すると発表した。2008年12月末までに500台の販売を目指す。価格は未定だが、同社では一般的なスパムメール対策アプライアンスの半分から3分の1のコストで導入が可能としている。
Active! hunterはメールソリューション専業のトランスウエアが開発した日本語対応の国産アンチスパムエンジン。ホワイトリストやブラックリスト、ライブアップデートによるキーワードパターンによるフィルタリング、IPベースのフィルタリングなど16段階、160種類のフィルタを装備する。一般的なスパムフィルタで用いられるベイジアンフィルタの代わりに、「サポート・ベクター・マシン理論」(SVM)と呼ばれる学習理論を採用した。SVMはソ連出身の統計学者、ウラジミール・ヴァプニーク博士が1992年に米AT&Tの研究所で提唱した比較的新しいデータ分類のための学習理論の1つで、与えられたデータを、その特徴から分類するための計算アルゴリズムを提供する。SVMのスパムフィルタへの適用は珍しく、トランスウエアでは、SVMを使うことでベイジアンフィルタでは対応できないスパムメールにも対応できるという。
JUNIOR10はメールサーバの手前にゲートウェイとして設置する。POP、IMAP4、LDAPなどに対応するほか、メール送信用のMTAとしても利用できる。10個のアカウントに対してフィルタをかけるライセンスを標準で提供し、info@〜、support@〜などのパブリックアカウントのフィルタリングに対応できる。必要に応じてライセンスを追加購入できる販売形態とすることで価格を抑えた。
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