矢野経済研究所が調査

UTM市場が63%の急成長、セキュリティ機能は統合へ

2007/10/10

 ファイアウォールとVPN機能をベースに、アンチウイルスやIPS(侵入防御)、Webフィルタリングなどの複数のセキュリティ機能を搭載したUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)製品の市場が急拡大している。矢野経済研究所が10月10日に発表した国内市場の調査結果によると、2006年度のUTM出荷額は50億5000万円で、2005年度と比べて62.9%の大幅な成長だった。

 UTMは複数のセキュリティ機能を単一のアプライアンス製品で実現。運用管理が容易で、中小企業でも導入しやすいのが特徴だ。矢野経済研究所は「セキュリティ対策も、個々の脅威への個別、部分的な対応から、ネットワーク全体を俯瞰(ふかん)した総合的な対策が必要となってきている」と指摘。そのうえでUTMについて「(中小企業でも)低コストで容易にセキュリティ強化が可能」と説明している。

yano01.jpg UTM市場の推移(矢野経済研究所の発表資料から)

 UTM市場は今後も拡大する見通し。矢野経済研究所は、2007年度は前年度比48.5%成長の75億円規模になると予測している。2008年度以降も40%以上の高い成長率を維持する見通しだ。

 複数機能を1台で実現するUTMには、パフォーマンスが専用製品と比べて低いという課題がある。矢野経済研究所は「UTMをさらに普及させるためには、各機能を、特定の機能に特化した製品と同等まで強化することや、ユーザーが必要とする複数の機能を同時稼動させても、ネットワーク全体への影響を最小限に抑えることが重要な課題となっている」と指摘している。

(@IT 垣内郁栄)

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