マイクロソフトが1番人気

MSケータイやGoogleケータイ、「購入したい」は20%

2007/10/12

 もしも憶測がすべて正しいことが分かって、グーグルが独自ブランドの携帯電話をリリースしたら、皆さんは買うだろうか?

 Kelsey Groupが10月11日に公表した調査結果によると、回答者500人中100人、つまり20%は購入に興味があるという。

 Kelseyは米国の18歳以上の携帯電話利用者500人に、グーグル、マイクロソフト、ヤフー、AOLなどのインターネット企業のWeb対応携帯電話を購入したいかどうかを聞いた。

 これらの検索ポータル企業は、モバイル分野をオンライン広告販売の次の沃野と考えている。Kelseyは、米国モバイル検索広告売り上げは2007年の3320万ドルから、2012年には14億ドルに伸びると予測している。

 これらポータルのうち、マイクロソフトが22%と最も支持を集めた。ヤフーはグーグル(20%)に次いで18%、10%の回答者はAOLの携帯電話を買いたいと答えた。

 すでにインターネット対応携帯サービスを提供している企業を支持する意見は多く、ベライゾン(38%)、AT&T(36%)、AT&Tが独占販売しているiPhoneを提供するアップル(25%)が最も支持された。

 だが調査報告書を書いたKelseyのインタラクティブローカルメディア担当上級副社長兼プログラムディレクター、マット・ブース氏は、キャリアとインターネット企業の支持率の差がこれほど小さいとは思っていなかった。同氏は、ポータル各社を支持する回答者は10%前後だろうと予想していた。

 「素晴らしいのは、グーグル、マイクロソフト、ヤフーが接戦を演じていることだ。これら企業が携帯電話をリリースしたら、消費者は購入するかもしれない」(同氏)

 同氏は、ポータルブランドの携帯電話が消費者の関心を引きつけているのは、もっと質のいい検索やオンラインアプリケーションが提供される可能性があるからだと思うと話す。

 グーグル、ヤフー、マイクロソフト、AOLは世界の上位検索サービスであり、それぞれがネット対応携帯電話のユーザーに向けたソフトやサービスを蓄積してきた。

 グーグルは最近、モバイルソーシャルネットワーキングサービス(SNS)企業を2社買収した。モバイル招待状を作るZingkuと、ショートメッセージとプレゼンス技術を提供するJaikuだ。グーグルは年内に携帯電話、あるいは少なくともモバイルソフトプラットフォームを立ち上げると予測されている。

 「人々は優れたインターネット体験を求めており、今、携帯電話に目を向けている。そうした携帯電話がないため、彼らはインターネット企業の携帯電話に関心を引かれている。そうした電話の方が、デバイス間の接続やインターネット接続の機能が優れていると思っているからだ」(ブース氏)

 同氏によると、調査に回答した携帯電話利用者の45%が、インターネット機能が向上した携帯電話が次の購入決定の大きな要因になると答えた。

 これを受けて、回答者にモバイルWebに最も望むことを聞いたところ、ほかのデバイスとの接続性の向上が54%とトップだった。僅差で写真の保存・閲覧機能の向上(51%)が続く。

 そのほか、インターネットにもっと簡単にアクセスできる機能(45%)、音楽などの音声コンテンツの再生(34%)、ゲーム(25%)、テレビやインターネットビデオの視聴(20%)が挙がった。

原文へのリンク

(eWEEK Clint Boulton)

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