ネットワークサービス管理製品「ProactnesII」

次世代ネットワークの品質を「見える化」、富士通

2007/10/15

 富士通は10月15日、次世代ネットワーク向けの運用管理・品質管理製品「ProactnesII」(プアクトネス ツー)を2008年第1四半期に販売すると発表した。同製品は、音声や映像の体感品質を管理する「ProactnesII QM」と、数十万規模の通信機器で構成される大規模ネットワークの監視、運用管理を行う「ProactnesII NM」で構成される。

富士通写真 富士通 ネットワーク管理ソリューション事業部 事業部長 野村豊夫氏

 「ProactnesII QM」は、音声や映像の体感品質を定量化する技術(富士通研究所が開発)を製品化したもの。IP電話の音の聞こえやすさや、ネット配信の映像の見やすさなどの品質を可視化する。ネットワーク上のパケットを汎用サーバで計測し、サービスのトラフィックを直接収集、分析し、品質の変化を検知することで、音声や映像の体感品質を定量化する。モニタリングを常時行い、リアルタイムでの品質変化や障害傾向分析、予兆検知が可能。

 「ProactnesII NM」は、同社が2000年8月に発売した「Proactnes/SN」のアーキテクチャを改良し、大規模ネットワークへの対応を可能としたもの。コア網からアクセス網までの障害監視、MPLS-VPN制御、VLAN制御などの運用管理を行う。また、「ProactnesII QM」と連携し、ネットワークサービスの品質状況をサービスや地域ごとに把握し、その運用状況や品質劣化の影響を把握できる。

 同社では、主にキャリア事業者を同製品のターゲットに据えている。

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(@IT 谷古宇浩司)

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