テンプレートで情報共有

ダメな要件定義は失敗開発のもと、コンピュウェアが管理製品

2007/10/16

 日本コンピュウェアは10月16日、システム開発の要件定義をテンプレートを使って管理する新製品「Optimal Trace 5.0」を発売したと発表した。

 Optimal Traceは要件定義の管理ソフトウェア。ドキュメントや電子メールを使った要件定義や変更管理では、履歴管理やほかのシステムへの影響の分析があいまいになり、納期遅れや品質低下につながりかねないとコンピュウェアは説明。民間の調査によると、システムの欠陥の42〜64%は要件管理の失敗が原因という(SEI Research Report 2004)。

compuware01.jpg 「Optimal Trace 5.0」

 Optimal Traceはシステム開発の要件定義に必要なゴールやシナリオなどの項目を設定したテンプレートを用意し、各担当者が入力することで要件定義や管理のプロセスを標準化するツール。入力された要件は構造化されデータベースに格納。設計から開発、テスト、運用までシステム開発の進捗に合わせて必要なドキュメント類を登録できる。プログラマやエンジニア、テスト担当者などプロジェクトの関係者間で要件定義を共有できるようになる。

 要件の途中追加や変更があった場合もOptimal Traceはリアルタイムで変更履歴情報を管理し、当初の要件定義と開発成果とのずれを最小限にできるという。

 Optimal TraceはWindows OS上で稼働。データベースとして別にOracleまたはSQL Server、MySQLのいずれかが必要。最小構成価格は1ユーザー用のProfessional Editionが36万8000円から。チーム開発用のEnterprise Editionは98万1000円から。

(@IT 垣内郁栄)

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