権限管理に「役割」と「グループ」導入

法人向けMovable Type最新版を発表、シックス・アパート

2007/10/17

 シックス・アパートは10月17日、企業向けブログソフトウェアの最新版「Movable Type Enterprise 4」を11月下旬からシステム販売パートナーを通して提供すると発表した。価格は基本ライセンス(マルチサーバ、50ユーザー)で126万円から。年間メンテナンス契約をしている既存ユーザーは追加料金なしにバージョンアップできる。

mte01.jpg シックス・アパート 代表取締役 関信浩氏

 今年8月にリリースした個人向け製品の「Movable Type 4」をベースにエンタープライズ向けの機能を強化した。これまで企業向け製品として同社はMovable Type Enterprise 1.0/1.5を販売してきたが、今バージョンからは個人向け製品とコードベースを統合。エンタープライズ向け機能を拡張モジュールとして追加する構成とし、バージョンも4で統一した。

 Movable Type 4で追加されたWYSIWYG編集機能や、画像のアップロードや管理が行えるファイルマネージャ機能を搭載する(参考記事:3年ぶりでMovable Typeがメジャーバージョンアップ)。Ajaxを使い、コンテンツは編集中に自動セーブするなど使い勝手を向上した。

 Oracle Database 10gやMicrosoft SQL Serverに対応し、数万ユーザーに対応できる。LDAPプロトコルに対応するほか、CSVファイルからのユーザーリストの読み込みが可能で、大規模な組織でのユーザー登録や、既存の業務システムとの連携が行いやすい。

 エンタープライズ向け機能として管理権限を定義する「役割」(ロール)と、ユーザーをグループ単位で管理できる「グループ」の仕組みを導入した。管理者、デザイナ、記事投稿者、コメント投稿者など、あらかじめ定義した役割ごとに、記事やデザインテンプレート、コメントの管理権限を細かくコントロールできる。また、公開権限のないユーザーが記事を書いたときに公開権限のあるユーザーに対してメール通知を行うワークフロー管理を実現する機能も採り入れた。

mte02.png 権限の管理機能を強化した

(@IT 西村賢)

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