SAP xRPM 4.0発表
ポートフォリオ管理、最後は勘と経験と度胸でいいが……
2007/10/17
SAPジャパンは10月17日、複数の開発・投資プロジェクトを管理するソフトウェアの新バージョン「SAP xAPP Resource and Program Management 4.0」(SAP xRPM)日本語版を発表した。
SAP xRPMはSAP NetWeaverを基盤として稼働するコンポジットアプリケーション「SAP xApps」の1つ。個々のプロジェクトの予算管理、進ちょく管理、リソース管理を行いながら、さらに、各プロジェクトのパイプラインやWBSごとのKPI、リスク管理、予算・リソースの最適配分などといったポートフォリオ管理を可能とする。
ポートフォリオ管理に必要なデータは、SAP独自のシステム(SAP ERP-PS、SAP BI)以外(MS ProjectやPrimaveraなど)からも利用することができる。「SAP製品にこだわらず、既存のプロジェクト管理システムと柔軟に連携できるのが本製品の特徴」とSAPジャパン インダストリ事業開発 バイスプレジデント 脇坂順雄氏は言う。
新バージョンでは、類似のプロジェクトを「バケット」と呼ばれる投資分野単位にグループ化することができるようになった。バケットごとに項目評価の設定や承認プロセスの定義が可能。従来、SAP xRPMは主に医薬品業界のR&D用途で用いられてきたが、「今後はあらゆる業種のR&Dや設備投資プロジェクトへも提案していく」(同)。
国内では、インドに本社があるITコンサルティング企業Infosysが販売する。スタンダード導入が2300万円から。10カスタムレポート、標準ワークフローが付属したミディアムタイプが3200万円から。
脇坂氏は「これまで勘と経験と度胸でやってきた個々のプロジェクト管理をシステムを活用してきっちりやっていくことが求められる時代になってきた」と同ツールの必要性を訴えた。
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