部門間の壁を乗り越える
BEAがコンサルティングメニューを一新、全社規模でのSOA導入を支援
2007/10/18
日本BEAシステムズは10月18日、全社規模でのSOA導入支援を視野に入れ、SOAコンサルティングサービス体系を刷新した。これまで個別に提供してきたコンサルティングサービスを体系化し、SOAの調査や計画および設計、実装に加え、全社運用展開のフェーズを支援するメニューを追加している。
新メニューは、同社が全世界で共通に定義しているSOAコンサルティング方法論「BEA Liquid Enterprise Methodology」に基づいて提供される。この方法論では、SOAの計画やモデリング、エンジニアリングに加え、有効性を評価する「インストゥルメンテーション」、ITポートフォリオなどを踏まえてSOAに必要なガバナンスを構築する「ガバナンス」といった要素が定義されている。
また、この方法論で用いられるテンプレートには、同社がこれまで行ってきたコンサルティングのノウハウが反映されている。「米国のものをそのまま適用しても使えないケースもあるが、われわれはインタラクティブに実績を反映しており、日本で使えないということはない」(同社プロフェッショナルサービス本部、ソリューションアーキテクトの早津俊秀氏)。なおBEAはこれまで、国内でも30件以上のSOAコンサルティングを手掛けてきた。
早津氏によると、検証目的の、あるいは部門単位でのSOA導入は徐々に進み、その有効性が認識されつつある。だが全社規模でのSOA実現となると、ただ製品と方法論を提供するだけではすまず、部門間の心理的な壁をはじめとするさまざまな課題を解決する必要があるという。
「1つのシステムを入れ替える場合は、目的は明確だし、要件を満たしてさえいればいいため話は単純だ。しかし、そうしたシステム構築をあちこちの部門で繰り返していくと複雑化し、うまくいかなくなる。そのシステムが会社の中でどのような位置付けにあり、共通でどういった機能が必要なのかといった部分を整理する必要がある」(早津氏)。新規メニューでは、各部門の担当者に対する啓発も含め、全社的な視野に立ってのSOA実践を支援していく。価格は個別見積もり。
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