PCではなく多機能携帯
女性比率が5倍に、Windowsスマートフォンは脱PDAで成功
2007/10/29
マイクロソフトのモバイル&エンベデッドデバイス本部長 梅田成二氏は10月29日の説明会で、Windows Moblieを搭載したスマートフォンユーザーの女性比率が昨年と比べて5倍になったことを明らかにした。スマートフォンの選択肢が広がり、利用法も知られ始めたことが背景にある。
梅田氏によると昨年10月で3.2%だったWindows Mobileの女性ユーザー比率は今年10月の時点で14.6%と10ポイント以上、上昇した。国内でWindows Mobileのスマートフォンが本格展開した始めたのは2005年12月のウィルコム「W-ZERO3」発売から。現在は10機種まで搭載デバイスが増加。選択肢が増えたことでスマートフォンに注目する女性が多くなった。
従来はPDAなどの小型デバイスに注目するハイテク好きの男性ユーザーがスマートフォンの主なファンだったが、新たなユーザー層は「携帯電話にWindowsやパソコンが付いているとの認識」(梅田氏)で、スマートフォンはパソコンではなく、多機能な携帯電話として捉えられているという。マイクロソフトによるとWindowsスマートフォンの利用で最も多いのはWebサイトの閲覧、次いで音声通話で、電話としての利用も多い。
梅田氏は「(スマートフォンユーザーは)ビジネスマン、男性から一般ユーザーに広がってきた」と話した。ウィルコムのサービス計画部 部長 寺尾洋幸氏も「自社の調査でも女性の利用が増えている。スマートフォンはPDAと携帯電話の両方の支持をもらっている」と語った。
Windowsスマートフォンの次のターゲットは学生や教職員の教育市場という。マイクロソフトとウィルコムは教育市場向けの共同プロモーションを始めた。11月5日には学生や教職員向けに「Advanced/W-ZERO3[es]」の本体を実質無料で販売する「Advanced/W-ZERO3[es]アカデミックパック」を発売する。
アカデミックパックは一括購入が2万7600円、分割購入の場合は月1150円の24カ月払い。それぞれ「W-VALUE割引」として月1150円が24カ月間(総額2万7600円)、通信料から値引かれるので、本体価格は実質的に無料になる。ウィルコムは「就職活動を行っている学生や、PCを購入できない学生にまず使ってもらいたい」としている。
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