情報インフラベンダへの変身が進む
“ヴイエムウェア効果”だけじゃない、EMCは全事業で好調を持続
2007/10/30
EMCジャパンは10月30日、東京でプライベートカンファレンス「EMC Forum 2007」を開催、これに合わせて来日した米EMCの会長兼社長兼CEO ジョー・トゥッチ(Joe Tucci)氏は同社の業績が連続的に向上していることを紹介して胸を張った。
米国時間10月25日発表の第3四半期決算では、連結売上高が前年同期比17%増の33億ドル、純利益は4億9290万ドルに達した。純利益のうち1億1520万ドルはヴイエムウェア株を一部シスコシステムズに売却したことによる「ヴイエムウェア効果」だが、これを除いても前年同期比31%増を達成したという。
ストレージベンダから情報インフラストラクチャベンダへの移行を進めるEMCは、情報ストレージ、コンテンツ管理/アーカイブ、RSA情報セキュリティ、ヴイエムウェア仮想インフラストラクチャの4部門でビジネスを展開している。「すべての分野で市場より高い成長を示し、シェアが上昇した」(トゥッチ氏)
売り上げでは、4部門のうち情報ストレージが26億ドルと、2007年第3四半期においても大部分を占めていることは否定できない。しかし前年同期比の増加率はコンテンツ管理/アーカイブが27%、RSA情報セキュリティが22%、ヴイエムウェア仮想インフラストラクチャが88%と、情報ストレージの増加率8%を大きく上回り、EMCにおける相対的な重みは増している。
EMCは今後もこれら4部門ですでにカバーしているビジネス分野に集中して事業を展開していくと、トゥッチ氏は話した。例えばリソース管理製品の「Smarts」は、今後包括的なシステム管理製品群的への展開を目指しているわけではなく、ヒューレット・パッカードの「OpenView」などの管理プラットフォームから利用できるものであり続けるという。
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