905iシリーズは海外対応やワンセグを、705iシリーズはスリムを強調
危機感の強いドコモ、23機種75色で“欲しい機種が見つかる”
2007/11/01
NTTドコモグループ9社は11月1日、FOMA携帯電話の最新シリーズ「905iシリーズ」10機種と「705iシリーズ」13機種の計23機種75色を発表した。11月下旬から順次発売予定。905iシリーズの最大の特徴は、ほとんどの機種にワンセグ機能やFOMAハイスピード(HSDPA)を搭載したほか、海外で利用できるGSM(GPRS)/3G方式に対応し、日本で使っている携帯電話をそのまま海外に持ち出して利用できる点だ。705iシリーズは“スーパースリム”を打ち出し、世界最薄9.8ミリのN705iμ/P705iμなどを用意している。
すべての機能を入れた“ALL IN 世界ケータイ”〜905iシリーズ
905iシリーズの特徴は、全機種でGSM(GPRS)/3G方式に対応し、世界154カ国日本人の渡航先99.8%で通話ができる点だ。iエリアのグローバル版も2008年2月に開始予定であるほか、しゃべった日本語を英語に翻訳できるiアプリを搭載するなど、海外向けコンテンツも充実させた。
905iシリーズでは音楽機能だけでなく、動画機能も充実させた。従来のミュージックチャンネルは「Music&Videoチャンネル」へ変わり、アニメやゲーム、ビデオクリップの動画コンテンツも配信する。ワンセグも10機種中8機種に搭載し、録画機能も付加している。
904iシリーズで好評だった“直感ゲーム”も強化。新たに音声入力に対応し、声を使って名前を覚えさせたり、駅員のアナウンスに関するゲームなどが登場する。
そのほか、GPSに対応した地図アプリとDCMX/iDが連携したコンテンツや、着せ替えツールの充実など、「ユーザーの声を聞き入れて反映させた。メニューなどを着せ替えできるきせかえツールは特に人気が高く、毎月50万ダウンロードされているほどだ」(NTTドコモ 常務執行役員 辻村清行氏)という。
D905iは従来どおりのスライド形式。3.1インチ液晶にワンセグ機能や320万画素カメラを搭載。F905iは3.2インチVGA液晶を搭載し、周囲の騒音レベルを感知して自動的に音量調節する機能などを搭載した。N905iは530万画素のカメラを搭載し、3インチVGA液晶とヤマハサウンドシステムが特徴。P905iは、二つ折りケータイの形だが、縦方向と横方向の2方向に開く「Wオープンスタイル」を採用。同社のVIERAで培った3インチ液晶がウリだ。SH905iは、世界初のドルビーモバイルを搭載した薄さ16.9ミリのワンセグケータイ。SO905iは、BRAVIAとWALKMANの技術を採用した高画質ワンセグとミュージックプレーヤーが特徴だ。
そのほか、9シリーズ最薄の12.9ミリを実現したN905iμ、“Cyber-shotケータイ”として510万画素光学3倍ズームのカメラを搭載したSO905iCS、ワンセグケータイ最大となる3.5インチ液晶を搭載した“VIERAケータイ”P905iTV、AQUOSケータイSH905iTVなどを用意し、全10機種をそろえた。
欲しい機能だけを選べる“スーパースリムケータイ”〜705iシリーズ
705iシリーズは折りたたみケータイとして世界最薄となる9.8ミリのN705iμ/P705iμ/PROSOLID μや、防水ケータイ世界最薄のF705iなど13機種を用意。例年、年明けに発表されていた70xシリーズだが、前倒し発表となった点について辻村氏は「11月から割賦販売が始まることなどで、販売形態が大きく変わることが予想される。そのタイミングでユーザーにはより多くの選択肢を提供したかった。そのため、今回は905iシリーズと705iシリーズの両方を同時に発表した」とコメントした。
705iシリーズは“薄さ”や“コンパクト”さをウリにしているが、デザイン家電「amadana」とコラボレーションしたN705iや、7.2Mbps通信を実現するL705iXなど、独自色の強いモデルも用意されている。
D705iμはメタリックボディが特徴のストレート型ケータイ。ボタン部分の凹凸を少なくするなどの工夫を加えて、ストレート型としては薄い10.3ミリを実現した。N705iμは、世界最薄9.8ミリのステンレスボディを採用したケータイ。薄型ながらおサイフケータイや、FOMAハイスピード(HSDPA)に対応した。P705iμは、ワンプッシュオープン対応の世界最薄9.8ミリケータイ。「TGB design.」とコレボレーションしたグラフィックモーションなどをインターフェイスに採用している。D705iは、スライドスタイルを採用したワンセグケータイ。よく利用する電話帳を登録しておけば、電話やメールが簡単にできる「直デン」機能を搭載した。F705iはIPX5等級、IPX7等級の防水性能を実現しつつ、13.8ミリを実現した薄型防水ケータイ。L705iは3GとGSMに対応したモデルで、使いやすさに配慮し4つのワンタッチキーやでかキーなどを搭載した点が特徴だ。L705iXは、7.2MbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)に対応したモデル。
N705iはデザイン家電「amadana」とのブランドコラボレーションモデルで、3GとGSMに対応し海外でも使える点が特徴。NM705iは、3GとGSMに対応しヨーロピアンデザインのストレート形状が特徴のモデル。P705iは、ワンセグケータイ最薄の12.8ミリを実現しつつ、FOMAハイスピード(HSDPA)に対応したモデル。SH705iは、ファブリックテイストが特徴のカジュアルスリムケータイ。SO705iは、着せ替えに対応したStyle-Upパネルが特徴の着せ替えケータイ。PROSOLID μはビジネスマンのニーズに応え、カメラ非搭載としたほか、ビジネスに役立つボイスレコーダー機能などを搭載したビジネスケータイ。
辻村氏は、「MNP(Mobile Number Portability)などの影響で当社は現在、非常に危機感を抱いている。バリューコースの登場などで割賦販売が始まるなど、買い方が変わる。最新の機能が欲しいユーザーは905iシリーズを。欲しい機能だけを使いたいユーザーには705iシリーズを提供し、“欲しい機種が見つかる”23機種75色を用意した」と、今後の意気込みを語った。
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