パッケージソフトの半分以下の開発期間と費用で実現
小田急電鉄がセールスフォース上に業務アプリを構築
2007/11/02
セールスフォース・ドットコムは11月2日、小田急電鉄が同社のSaaS型アプリケーションのプラットフォーム「Force.com」を利用して、車両などの保険管理システムを構築したと発表した。
小田急電鉄は、車両、鉄道設備、信号機、券売機、建物などの各種資産に対して3000件以上の損害保険を掛けている。こうした保険の管理情報は、これまでExcelシートで管理してきたが、契約条件の確認や保険金請求処理で時間がかかるのが課題だった。
開発においては、Force.com上に資産管理、保険台帳管理、保険明細管理のための各アプリケーションを構築。それぞれを連携して管理できるようにした。入力にはExcelを用い、API経由でForce.com上のアプリケーションと連携する形を取った。
小田急電鉄では、1年契約の支払った金額を、毎月各部署に振り替えて経費処理しており、従来は、この会計処理のために数百枚の伝票処理が発生。作業は数日におよんでいたという。新システムに移行し、会計システムと連携させたことで作業の処理期間は10分の1に短縮されたという。
今後、小田急電鉄では、ほかの業務システムもForce.com上に構築していく予定。同社管財部課長代理の藤澤伸次氏は発表文の中で、「当初、パッケージソフトを使った構築も検討していたが、セールスフォース・ドットコムのプラットフォームでは3分の1の費用、半分以下の開発期間で実現することができた」としている。
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