シンビアンは大企業と競争することに慣れている
好調シンビアン、グーグルは競合になるのか!?
2007/11/06
Symbian Summit Tokyo 2007の開催前日である2007年11月6日、シンビアンは2007年第3四半期のハイライトおよび今後の戦略について記者発表を行った。
同社の発表によると、Symbian OS搭載のスマートフォンの2007年第3四半期の出荷台数は前年同期比の56%増となる2040万台、また累積出荷台数は1億6500万台を突破したとのこと。また、現在市販されている数は134機種で前年比28%増で、そのうち15機種が2007年第3四半期に出荷が開始されているという。また、2007年第3四半期までの出荷台数が約5500万台と現時点で昨年の総出荷台数をすでに上回っているとのこと。
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同社 最高経営責任者(CEO) ナイジェル・クリフォード氏は「18カ月前、ミドルクラスの機種への拡大を視野に入れた価格改定を意図的に行った。財務報告を見ると1機当たりの平均ロイヤリティが下がっているのはその影響だ。しかし、前年同期比56%増という数値(出荷台数)を見れば、この戦略が成功したとを理解していただけるはずだ」と好調ぶりをアピールした。
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また、米グーグルが米国時間2007年11月5日に発表した携帯電話向けプラットフォーム「Android」(アンドロイド)、通信事業者や携帯電話メーカーなど34社のアライアンス「オープン ハンドセット アライアンス」(OHA)についての質疑も行われた。
米グーグルの発表について、クリフォード氏は「今回発表になったプラットフォームというのはLinux。すでにLinuxプラットフォームのスマートフォンは数十種類出回っている。また、Linux OSは統合化のスピードよりもバラバラに分裂するスピードの方が速いと考えられる」とコメント。また、「オープンソースに関するコミットメントは同社も同じ考え方だ」とも語った。
OHAへの参加呼びかけの有無について同氏は「答えはノー」と言及。また、競合と成り得るのかについては「今回の発表については精査している段階。内容についてまだはっきりとしていないので現時点で“競合”とはいえない」という回答に留めた。
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