「Oracle OpenWorld」でデモ
グーグルが絶賛、オラクル次世代アプリはUI重視
2007/11/14
米オラクルのアプリケーション開発担当シニア・バイスプレジデントのエド・アボ(Ed Abbo)氏は11月13日(米国時間)、開催中のイベント「Oracle OpenWorld」で講演し、2008年中に出荷予定の業務アプリケーションの新製品「Oracle Fusion Applications」を初めて実際にデモンストレーションした。Fusion Applicationsはユーザーインターフェイス(UI)を柔軟にし、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズ可能にする。
Fusion ApplicationsのUIはWeb技術を使った開発環境「Oracle WebCenter Suite」で開発する。Fusion Applicationsの各業務アプリケーションをはじめ、オラクルのほかの業務アプリケーション、他社アプリケーションからデータを持ってきて、ダッシュボードを構成可能。ダッシュボードの各コンポーネントや機能をドラッグ&ドロップで組み替えることができる。アボ氏はFusion Applicationsの人事アプリケーションをデモし、「IT担当者でなくてもエンドユーザーが自分の見たい情報を追加できる」と説明した。
アボ氏が示した資料によると、Fusion Applicationsはビジネス・インテリジェンス機能を事前に組み込んでいる。SaaSにも対応し、セルフサービス型の機能提供を容易にする。ビジネスフローに基づくモニタリング機能もある。同社サーバ技術担当のエグゼクティブ・バイスプレジデント チャック・ロズワット(Charles Rozwat)氏は「Fusion Applicationsはモジュール的に提供する」と説明し、さまざまなアプリケーションとの統合が容易と語った。
アボ氏の基調講演には、オラクルの業務アプリケーションを利用するグーグルの担当者が登場。グーグルのエンジニアリング担当バイスプレジデント ヴィック・ガンドトラ(Vic Gundotra)氏は「グーグルはデータセンターの何十万台のマシンをOracle Manufactureで資産管理し、検索アプライアンスにはOracle Data Management、1万5000人の社員の経費精算にはOracle Accountingを使っている。オラクルのアプリケーションのおかげでグーグルのいまの成長がある」と話した。
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