新たに大規模向け統合脅威管理市場に参入
ソニックウォール、価格競争力のある大規模向け統合脅威管理製品
2007/11/15
ソニックウォールは11月15日、大規模ネットワーク向けUTM(統合脅威管理)アプライアンス「SonicWALL Network Security Appliance E-Class」(以下、NSA E-Class)を発表した。12月中旬より受注を開始する。日本支社代表のマイク小池氏は、「いままで当社は、中小企業向けUTM市場で地位を固めてきたが、今後は大規模ネットワーク市場へも参入する。今回の製品はその第一歩だ」と説明した。
NSA E-Classは1UサイズのUTMアプライアンス。規模ごとに「NSA E5500/NSA E6500/NSA E7500」の3機種を用意。同社初となるマルチコアCPUを搭載することで、高速なディープ・パケットインスペクション(DPI)を実現。「最上位のNSA E7500では、UTMをフルに利用してもスループット1Gbpsを実現した非常にコストパフォーマンスの高い製品になっている。」(小池氏)と強調した。
同社ではいままで中小企業向けのUTMやSSL-VPN製品を中心に提供してきたが、2005年11月にLasso LogicとenKooを買収してSSL-VPN技術を入手。2006年2月にはMailFrontierを買収してメールセキュリティ技術を、2007年6月にアベンテイルを買収してエンタープライズ向けSSL-VPN技術を入手するなど、次々とエンタープライズ向け技術を手に入れた。今後は、それらの大規模ネットワークシステム向けのセキュリティ技術を利用した製品を投入し、市場に参入する。
その第一弾として大規模向けUTMのNSA E-Classを発表。今後、大規模向けSSL-VPNである「SonicWALL Aventailシリーズ」、メールセキュリティの「Email Security ES 6000/ES 8000」などを順次提供する予定だ。販売面では、販路の強化として既存のGold、Silverのパートナー制度を利用して一層連携を強化していくとした。
NSA E-Classの最大の特徴は、マルチコアCPUの搭載による高速なスループットだ。最上位のNSA E7500の場合CPUを16コア搭載し、UTMのフル機能を使った場合で1Gbps、FWスループットは5.5Gbps、VPNスループットは4Gbps、IPSパフォーマンスは1.2Gbpsとなる。また、新OS「SonicOS 5.0」を搭載。データ漏えいなどを防ぐ「ソニックウォール・アプリケーションファイアウォール」や、ステートシンク機能、ロードバランス機能などを搭載することでパフォーマンスを向上させている。
価格は、CPUが8コアでUTMスループットが400Mbps、FWスループット2Gbps、VPNスループット1.5GbpsのNSA E5500が196万円から。CPUが16コア、UTMスループットが750Mbps、FWスループット3Gbps、VPNスループット2.5GbpsのNSA E6500が274万4000円から。前述のNSA E7500が490万円からとなっている。
小池氏は、「大規模ネットワーク向けとして申し分ないスループットを低価格で実現した。十分競合他社と戦えるコストパフォーマンスだ。パートナーシップをさらに強化して大規模ネットワークUTM市場でもシェアを拡大させていきたい」と抱負を語った。
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