外部検索サービスと積極的に連携
MSのエンタープライズサーチ、検索とコラボレーションのセットが特徴
2007/11/19
マイクロソフトが11月19日にエンタープライズサーチ製品の新製品発表会を行った。米国で11月6日に発表した内容を受けたもの。無償で提供するエントリーレベルの製品提供と、コネクタの提供、および、OpenSearch1.0/1.1をベースとした統合化検索コネクタの追加について改めて発表した。
マイクロソフトのエンタープライズサーチ製品は、「Microsoft Office SharePoint Server 2007」(以下MOSS)から検索関連機能を独立させて製品化している。同社のエンタープライズサーチ事業のマーケティング・メッセージが、情報共有(コラボレーション)とセットで語られる傾向が強いのはこのためである。
検索の機能的な側面から見ても、現時点では、MOSSに搭載される機能が最も充実しており、「Microsoft Search Server 2008」「Microsoft Search Server 2008 Express」の順に使用できる機能や拡張性が制限される。例えば、MOSSはユーザー検索とDB/アプリケーション検索が行えるが、「Microsoft Search Server 2008」「Microsoft Search Server 2008 Express」はそれらの機能をサポートしていない。
今回同社が新しく発表した「Microsoft Search Server 2008」「Microsoft Search Server 2008 Express」がサポートする基本的な検索対象は、非構造化データ(ファイル共有サーバ、Exchangeパブリックフォルダ、Lotus Notes DB、Webサーバ、SharePoint Server)である。これに加えて、OpenSearch標準をベースとした統合化検索コネクタの追加により、外部検索サービスとの連携が可能になる。Open TextとBusiness Objects、Cognos、EMCが、マイクロソフトのサーチ製品で利用できる統合検索コネクタの開発を表明している。同コネクタはMOSSでもアドオンとしてサポートする予定。
なお、「Microsoft Search Server 2008」「Microsoft Search Server 2008 Express」には、文書の数にあらかじめ設定された制限はないが、SQLのバージョンによって文書数の制限が決まる。SQL Expressで400K文書、4GBまで、SQL Server 2005で50M文書まで。
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