ゲートウェイ製品に実装
最新スパムをリアルタイム検知、ソフォスが新技術
2007/11/21
ソフォスは11月21日、メールゲートウェイ向けの統合セキュリティ製品「Sophos Email Security and Control」にスパム対策の新しい技術「リアルタイム・アンチスパム・ディフェンス」を追加すると発表した。既存ユーザーは追加投資なしで利用可能。11月中に提供開始する。
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Email Security and Controlはウイルス対策やクライアントファイアウォール、アプリケーションコントロール、振る舞い検知などのセキュリティ機能をメールゲートウェイ上で提供する。すでにスパム対策機能を備えていて、ソフォスは5分おきにスパムルールを配信し、最新のスパムに対応させてきた。しかし、スパム配信の技術が進展し、イメージスパムやPDFスパムも発生。従来のスパム対策では検知できないことも今後は予想される。
新たに追加するリアルタイム・アンチスパム・ディフェンスはゲートウェイを通過するメールをEmail Security and Controlのスパム検索エンジンが検知、評価し、疑わしいメールをソフォスの「ソフォスラボ」に送信する。ソフォスラボでは最新情報を反映させた「リアルタイム・アンチスパム データベース」に基づき、受信メールのSender IDの有無や、不適切なURLが含まれないか、チェックサム、イメージやドキュメントの特性を判断するフィンガープリント認証、キーワード検知などのチェックを行う。この結果はEmail Security and Controlに返され、処理される。
リアルタイム・アンチスパム・ディフェンスで対応するのは「高度なスパム分析が必要な場合のみ」(ソフォス)で、一般的なスパム処理はEmail Security and Controlの従来の機能を使う。
Email Security and Controlにはハードウェア一体型のアプライアンス製品とMicrosoft Exchange対応のソフトウェア製品、UNIX/Linux対応のソフトウェア製品がある。ソフォス 代表取締役社長のアラン・ブロデリック(Alan Broderick)氏は「ユーザーのサーバで判断できないスパムをソフォスラボで判断する」と説明。複数の手法を組み合わせる「ブレンドされた脅威にも対応できる」と話した。
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