新開発ツール「SuiteBundle」
一度構築したサービスの再利用を自動化、ネットスイート
2007/11/27
ネットスイートは11月27日、SaaSアプリケーションの新開発ツール「SuiteBundler」を発表した。ネットスイートの開発プラットフォーム「SuiteFlex」のコンポーネントという位置付け。NetSuite上で開発したサービスを「SuiteBundle」という再利用可能なパッケージとして作成することが可能になる。
![ネットスイート写真](bundle01.jpg)
「SuiteBundle」に組み込めるのは、「ユーザー・ロール」「ダッシュボード」「カスタム・タブ」「カスタム・センター」「カスタムKPI」「スコアカード」「カスタム・レポート」「カスタム・リスト」「カスタム・フォーム」といった単純部品のほか、「カスタム・フィールド」や「カスタム・レコード/オブジェクト」などのDB部品、スクリプト化された業務プロセスやアプリケーション開発部品である。
デモンストレーションでは、ITトレーニング・サービスにおけるクラス登録の仕組みをクッキング・スタジオのクラス登録サービスに移行するケースを紹介した。作成した「SuiteBundle」は、「Shared」「Private」「Public」と呼ばれる3種類の形態で配布できる。商品として配布する場合は「Shared」を選択し、カスタマイズや実装を試験的に行う場合なら「Private」、アドオン機能をオープン・ソース・コミュニティなどで共有するのであれば「Public」を選択する。
作成中の「SuiteBundle」は、SuiteSource Bundle Repositoryと呼ばれるレポジトリに保管する。これにより、同じサービスをほかのNetSuiteアカウントで利用するための開発作業を並行して行うことができる。
NetSuite上であれば、一度構築したサービスの構造だけを取り出し、データを入れ替え、若干のカスタマイズを施して再利用する仕組みが自動的に行えるようになった。同社では、「SuiteBundler」を利用することで、サービス提供者(同社のパートナー企業を想定している)は、サービスの再利用を前提とした新しいビジネス・モデルを展開できるようになるとアピールする。
「SuiteBundler」を活用し、産業別の付加価値サービスを展開する予定。すでに、パートナー企業を通じて、「小売業」「電子機器卸売業」「IT製品販売サービス業」「メディア・出版業」「ソフトウェア業」「農機具販売業」「港湾管理業」の各業界に向けた特定サービスを構築している。
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