ソフィア総合研究所が発表

3000台のコンビニ端末で仮想データセンター構築、Xenを利用

2007/11/29

 ソフィア総合研究所(SRI)は11月29日、全国のコンビニエンスストアなどに置いたキオスク端末のコンピューティングリソースを仮想的に統合したデータセンターサービスの構築を開始すると発表した。全国で約3000カ所のキオスク端末を運営するフレパー・ネットワークスと提携。仮想化技術のXenを活用し、リソースを論理的に統合する。

 利用するのはコンビニエンスストアなどの商業施設に置かれているキオスク端末のうち、使われていないCPUやメモリ、ハードディスクドライブなどのリソース。3000カ所のキオスク端末をネットワークで結び、Xenで仮想的なデータセンターを構築する。SaaS提供事業者などのエンドユーザーはこの仮想的なデータセンターにそれぞれの環境を構築し、データやアプリケーションを格納できる。

sri01.jpg 仮想データセンターの概念図(SRI資料から)

 データセンターの実態は全国3000カ所に分散している。データやアプリケーションも実態は分散している状態で、SRIは「広域分散システムの採用で安全で迅速なディザスタリカバリを実現する」としている。SRIは2008年1月から新サービスのテストを実施予定。5月にはベータサービスを提供開始、8月に一般向けサービスを始める計画だ。

(@IT 垣内郁栄)

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