「Office PerformancePoint Server 2007」日本語版
マイクロソフト、Excel連動の業績管理製品を出荷へ
2007/11/30
マイクロソフトは11月30日、ビジネスインテリジェンス(BI)製品「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」の日本語版を12月1日に発売すると発表した。プランニングとモニタリング、レポーティングの機能があり、一般従業員の利用を想定している。
ハイペリオンを買収したオラクルや、IBMが買収を発表したコグノスなど主要なBIベンダは企業パフォーマンス管理(EPM)製品の拡充に努めている。マイクロソフトのPerformancePointもEPM製品の1つといえる。だが、多くの製品がWebのインターフェイスをメインクライアントにするなか、マイクロソフトはほとんどのオフィスで利用されているExcelをクライアントにしている。
特にプランニング機能ではExcelにアドインを追加することで、サーバ側とのデータ同期を実現。サーバ側が管理するExcelシートにデータを入力すれば、自動でサーバに反映され、集計されるようにした。マイクロソフトによると「大多数の企業では予算編成をExcelで行っている」といい、PerformancePointを使うことでExcelを中心とするビジネスプロセスを残しながらも、サーバでデータを管理して効率性やセキュリティ、データの一貫性などを高めることができるとしている。
プランニング機能は財務部門がメインのユーザーになるが、モニタリング機能、レポーティング機能は一般の従業員が対象。SharePoint Serverをベースにした業績ダッシュボードやスコアカード、分析チャートなどを表示できる。ダッシュボード作成ツールとして「Dashboard Designer」が付属する。レポーティング機能はテンプレートが用意され、簡単に分析とレポーティングができるようにしている。
PerformancePointはサーバのライセンスが約264万円。クライアントアクセスライセンス(CAL)は約2万4000円(Open Businessの参考価格)。100ユーザーの利用では500〜600万円。この価格は他社のEPM製品の10分の1程度とマイクロソフトは説明し、同社の執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当 佐分利ユージン氏は「社内でできるだけ多く使ってもらうために、この価格に設定した」と話した。
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