資源循環も積極的に
ソニーの環境対策、2010年までにCO2排出量削減貢献量を4倍に
2007/12/04
再生可能エネルギーを活用
ソニーは12月4日、再生可能エネルギーの活用によるCO2排出削減貢献量を2010年で5万トンに拡大すると発表した。2006年度の実績はおよそ1万3000トンで、2007年度は3万トン弱の削減貢献量を見込む。
同社は遠隔地で発電された再生可能エネルギーを購入する仕組み「グリーン電力証書システム」を電力会社と共同開発、2001年から利用している。自然エネルギーによる電気には電気そのものの価値に加えて、省エネルギー・CO2排出削減といった付加価値があるとし、この付加価値を電気と切り離し、証書として取引をするのがグリーン電力証書システムだ。2007年10月16日現在で、合計3640万kWtのグリーン電力証書契約実績がある。これをCO2の排出削減量に換算すると1万3760トンとなる。
欧州地域では、9つの事業所が100%再生可能エネルギーで稼働している。取り組みを開始したのは2002年。2007年11月にオーストリアの2つの事業所で、使用する電力のすべてを再生可能エネルギーに切り替えた。ソニーの欧州における全電力使用量の約41%に再生可能エネルギーが導入されている。
資源循環の取り組み
資源循環の取り組みとして、2007年3月にEarthプロジェクトを発足、グループ内の資源循環を促進する仕組み作りを開始した。対象品目はプラスチック、紙、金属類。
具体的には同社の液晶テレビ「ブラビア」に自社循環材(再生ポリスチレン)を採用、2008年春モデルからの導入を予定している。家電リサイクルプラントから回収したソニー製ブラウン管テレビの廃プラスチックを再生し、液晶テレビの部品として使用する。難燃性ポリスチレンを自社循環するのはソニーが初めて、と同社では説明する。
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