T-Engineフォーラムとトロン協会

「トロン技術者認定試験」実施へ、目指すは“組み込み版TOEFL”

2007/12/05

 T-Engineフォーラムと社団法人トロン協会は12月5日、組み込みリアルタイム技術者の技術力を認定する「トロン技術者認定試験」を実施すると発表した。12月12日からの「TRONSHOW 2008」で模擬試験を実施。2008年4月に本試験を開始する予定だ。T-Engineフォーラム会長の坂村健氏は「TOEFL、TOEICの組み込み版と思ってもらってよい」と話し、世界で通用するスキルの客観的な指標に育てることを強調した。

tron01.jpg 「トロン技術者カード」を持つT-Engineフォーラム会長の坂村健氏

 坂村氏は組み込みソフトウェア開発を海外企業を含めて外部委託するケースが増えていると説明。しかし、委託先企業の技術力が分からないままで、開発を委託してしまい「期待した品質が得られず、トラブルになるケースが頻発している」と指摘した。トロン技術者認定試験は「このようなトラブルを減らすのが目的」といい、組み込みソフトウェア開発の技術力を測定できるようにする。また、開発者個人としては自分の技術力の「自己アピールとしても使える」(坂村氏)という。

 試験は「組み込みリアルタイムシステム基礎知識」「ソフトウェア開発知識」を問う内容。組み込みリアルタイムの基礎からTRONアーキテクチャの基本概念、ITRON、T-Kernel、ミドルウェアなど「一般論ではなく、実際にソフトウェアを組むための試験になる」と坂村氏は説明した。試験は資格認定が目的ではない。100点満点で採点し、受験者が自らの技術レベルを分かるようにする。試験はコンピュータ・ベースド・テスト(CBT)で実施。受験者には成績情報や本人確認情報を登録したeTRONベースの「トロン技術者カード」を発行する。

 TRONSHOW 2008で1回目の模擬試験を実施。2008年1〜3月に2回目の模擬試験を行う。本試験開始は2008年4月を予定。中国やインドからも試験実施を求める声があるといい、2009年度には英語(中国語も検討)による海外での試験実施も計画している。日本では3万人程度の受験を見込むが、坂村氏は「(日本を含む)世界では年間10万人の受験が目標」として「残念だが、(組み込みソフトウェア開発は)日本から海外に移っていく感じがする」と話した。

(@IT 垣内郁栄)

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